いつもエコペイントのブログを見ていただきありがとうございます。
外壁塗装・屋根工事専門店として活動しているエコペイントスタッフブログです。
こんにちは、サポートスタッフの渡辺です。
外壁材には様々な種類がありますが、「ALC外壁」はご存知でしょうか?
一戸建て住宅の外壁の主流はサイディングボードですが次にモルタル壁、
そして近年、人気があるのがALC外壁です。
今回は、ALC外壁の特徴についてお話します(^^)/
【ALC外壁とは】
ALCとは、「Autoclaved」「Light weight aerated」「Concrete」の頭文字です。
訳は「高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート」
簡単にいうと「たくさんの気泡が入っている、軽量化させたコンクリート」です(^.^)
コンクリートの長所である耐久性や耐火性はそのままに、重量はコンクリートの
約4分の1と非常に軽量であるという点が一番の特徴です。
珪石(けっせき)、石灰、セメントなど自然の素材を元に高温高圧の蒸気をかけて
作るため、ALCの主成分は人体に害がなく、リサイクルも可能な環境にやさしい
建築資材です。
【ALCのメリット】
◆軽量で耐震性に優れている
非常に細かい気泡が含まれているため、コンクリートでありながら他の外壁材と
比較しても圧倒的な軽さです。
外壁材の重量が軽いほど建物や構造体にかかる負担が少なくなり、
地震の際の被害が起きにくくなるため住宅の耐震性の向上に期待できます。
◆耐久性が高い
外壁は雨風にさらされたり、経年劣化でダメージが進みます。
現在よく使用されている窯業系のサイディングの耐久年数は約30年前後と
言われていますが、ALCは定期的なメンテナンスをしっかりすれば、
外壁の張替えなどは50~60年は必要ないと言われています。
これは、ひび割れや反りの原因となる木繊維・パルプ材といった有機物が
含まれていないためです。
◆断熱性が高い
ALCに含まれている無数の気泡が断熱材の役割を果たし、外側からの熱が
伝わるのを抑えてくれたり、暖房などで温めた空気を外側に逃がしてしまうのを
防いでくれます。
そのため、夏の暑さ、冬の寒さでも室内の温度を一定に保つことができ、室内で
快適に過ごすことができ、省エネ効果も期待できます。
ALCパネルの熱伝導率は、一般的なコンクリートの約1/10と言われています。
◆耐火性・防火性が高い
ALCは、国土交通省より耐火構造の認定を取得しています。
厳しい耐火試験をクリアできるほど耐火性が高いため、火災が発生しても燃えにくく、
万が一燃えた際にも、主原料が無機質の珪石やセメントなどで構成されているため
有害物質が発生しません。
一般的なサイディング(14mm)に比べると2倍以上の厚さ(37mm)もあるので、
耐火性に加えて防火性も高い外壁材といえます。
◆遮音性が高い
ALCは内部にある無数の気泡が壁内に伝わった音を吸収するため音を通しにくく、
また音の反射も大きいため外部から室内に伝わる騒音をさらに低減させます。
遮音性の高さから、駅の防音壁として使われることもあります。
自動車や電車の騒音、周囲の生活音などを防ぎたい場合はALCがおすすめです☆
【ALCのデメリット】
◆水に弱い
ALCは細かい気泡が無数に含まれているため、吸水性が高いです。
長時間水にさらされたり直接雨に当たると、内部の気泡に水が染み込んでしまい
雨漏りしやすくなってしまいます。
そのため外壁にALCパネルを使用する場合は防水性の高い仕上げをする必要があります。
◆継ぎ目が多い
ALCは他の外壁材と比べると一枚あたりの大きさが小さく作られているため、
外壁面につなぎ目が増えてしまいます。
シーリングによる繋ぎ目が増えるため、その分他の外壁材よりシーリングからの
雨漏りのリスクが高くなります。
シーリング材は外壁材より劣化が早いため、10年に一度は打ち替えまたは打ち増しを
する必要があります。
ALCは水に弱いので雨水が染みると劣化してしまうため、注意が必要です!
◆価格が高い
ALCは、一般的に主流となっている外壁材のサイディングやモルタルと比べると、
価格が高いです。
しかし価格に見合った品質の高さがあるため「メンテナンスをしっかりしながら長く
住むことのできる家を建てたい」という方にはおすすめです。
ALCは耐久性や断熱性など様々な機能に優れていますが水に弱いため
塗装も重要になってきます。
塗装をすることにより、ALC自体はもちろんシーリングの老化も防ぐ役割を
してくれます。
シーリングのメンテナンスと併せて塗装を行うことで、外壁に使用した塗料の
寿命とシーリング材の寿命がほぼ一致するので次の塗り替えを行う時にシーリングも
一緒にメンテナンスを行うようにしましょう(^o^)丿
【メンテナンスを行う目安】
・シーリングの劣化:目地に入っているシーリングが紫外線によって劣化
・変色:紫外線によって外壁に色あせが起きる
・チョーキング:紫外線によってダメージを受け、顔料が粉になって表面に現れる
・クラック:コンクリートにひびが入る
・爆裂:雨水が浸入することによって、内部の水がコンクリートを押し出す
・カビ・コケ:水分によってカビやコケが発生する
ALC外壁の寿命は50年以上とされていますが、それは定期的なメンテナンスを
行った場合に限られます。
適切な塗装メンテナンスにより、ALC外壁の防水性能を維持し、鉄筋やラス網の
錆びを防止できます。
これにより、外壁の構造的な健全性が保たれ、結果として耐用年数の延長が
可能となります(*^^*)
最後までご覧いただきありがとうございました。
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